concept

「品種の特性以上に美味しい梨」を目指して。
たとえば、梨の味は、品種が同じであれば、どこの農園の梨もあまり変わらないと思っていませんか?
以前、知り合いの作る愛宕梨(あたごなし)を食べたら、みずみずしく、果汁が豊富で当園の愛宕梨と同じ品種と思えないものでした。
果物は、農園の環境の違い、作り手の想いや栽培方法の違いなどが味に現れることを実感しました。
まるみ農園は3つの「いただきます」から。
(1)喜んでいただきます
生産者にとって、召し上がった方に喜んでいただくことが、一番の使命だと考えており、喜んでいただくことでこちらも喜びをいただき、励みにしております。
(2)自然界からいただきます
果樹は大地からのエネルギー、天からの太陽光や水などのエネルギーによって成長します。その他空気中の二酸化炭素、酸素なども必要で、すべてが自然界からいただいています。人間は、自然界からエネルギーを十分にいただけるように、剪定をしたり、成長を促進するための肥料をやったり、大地の水分が少なくなったら水をやったりと、手助けすることしかできません。
(3)育てていただきます
生産者の方は、果樹を育てることは、子供を育てることと同じであるとよく言われます。日々、愛情を注ぎ、少しの異変にも気づいて対処しないといけません。しかし、いろいろな「気付き」や「発見」をいただき、育てているつもりが、実は、こちらが育てられているのかもしれません。
「美味しい」栽培日誌、晩秋の収穫を待ちわびて。
「毎日、山ば~いきょうるけど、なにしょん?(岡山弁)」とよく尋ねられ、「そりゃ~や ることが山ぐれ~あるんじゃ!」と答えます。そうです、私たち生産者は、美味しい梨を作る一心で、梨の樹と年中向き合い、様々な作業に追われています。
| 冬 |
●剪定(せんてい)/冬の農園は、梨の葉が落葉し、静粛に包まれます。その中で、どの枝を残すか、どの枝を切るかをじっくりと考えて行う作業は、癒しでもあります。剪定は、盆栽や庭木のように、枝ぶりを自分の理想通りに仕上げるところは同じですが、梨栽培ではそれに加え、実をつけることを前提に考えないといけません。
●肥入れ/どの肥料をどのくらい入れるかは、前年の枝の成長具合や梨の品質からのフィードバックと過去のデータ、測定器のデータなどから決めいます。いまだ未完成の肥料のレシピといったところです。
